おいしい!楽しい!!おやつについて〜総合保健福祉センター「あゆみだより」(平成29年5月)
『広報こうさ』の「おやつの話」
おいしい!楽しい!!おやつについて
「おやつ」と聞くと、皆さんどんなイメージを思い浮かべますか?美味しくて楽しい時間がイメージされ、幸せな気持ちになる方も多いことと思います。今月号では、「こどもたちのおやつ」について、考えてみたいと思います。
おやつ=お菓子!?
そもそも、「おやつ」という言葉の語源をご存知ですか?これは、江戸時代に使われていた時間の単位で「八つ時(やつどき)」、現在の午後2〜4時頃を指す言葉からきているそうで、おやつ、を漢字で書くと「御八つ」と書くそうです。当時は農業など体を使う仕事が主流だったため、この時間におにぎりや果物など簡単な食事を摂っていたのだとか。ところで、皆さんは「おやつ」と聞いて、おにぎりなどの簡単な食事、というイメージが湧きますか?おやつ=お菓子、というイメージの方も多いのではないかと思いますが、それは違います。おやつの時間は、お菓子を食べる時間ではありません。それは、大人も子どもも同じです。
おやつって、何?
おやつとは、1日3回食の間に食べる「間食」全般のことを指します。子どもにとってのおやつは、「補食」の役割があり、3回の食事でとりきれない栄養やエネルギーを補う意味合いを持ちます。とくにまだ子どもが小さいうちは、遊び食べやむら食い、小食で1回量があまり入らないなど栄養や食事量が偏ることがあるため、それを補うために大切です。たくさん動き、ぐんぐん成長する子どもたち。6歳までに、脳・内臓・神経の働きがほぼ大人並みになると言われているため、小さな体でもたくさんの栄養を必要としています。
このように説明すると堅苦しい印象ですが、それ以外に、3食のご飯とは違った食感や美味しさを感じ、家族や友達とのふれあいなど楽しいひと時であることも大切です。
おやつの時間や、与えるもの・量は大人が管理をし、その中で人と一緒に楽しむ時間となることが理想だと思います。
具体的に、何を与えたらいいの?
では、何を与えるのがよいのでしょうか。前述したように、おやつは「間食」であり、3回の食事の補食だ、ということを考えると、基本的には不足する栄養素を補えるものにするとよいかと思います。例えば、
☆果物(りんご1切れなど)+麦茶100cc
☆ふかし芋50g+牛乳100cc
他に、おにぎり、パン(菓子パンを除く)、乳製品や、かぼちゃ・にんじん・トマトなどの野菜もおすすめです。
えっ!おやつじゃない…と思ったあなた。今日からおやつの概念を変えてみてください。甘くて美味しいお菓子を与えるための時間ではないし、毎回手間暇かけたおやつを用意する必要はありません。
子どもたちの健やかな成長のためには何が必要か、考えるきっかけにしていただければ幸いです。
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