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高血圧の話〜総合保健福祉センター「あゆみだより」(平成29年11月)

更新日:2017年11月7日

高血圧の話

県内上位の11位!皆さん健康づくりへの取り組みが評価されました

 平成28年度から実施されております、皆さんの健康づくりに対する国の評価に応じて、町に交付金が交付されています。昨年度は150億円の国の予算のうち、甲佐町は約177万円の交付を受け、国民健康保険被保険者1人当たりでみると、熊本県内45市町村中で上位の11位という評価でした。交付された金額が増える分、皆さんの国民健康保険料負担の上昇を抑えます。少しずつ特定健診の受診率が伸びてきたことや生活習慣病予防に取り組む方が増えてきたことなどが、この順位の評価につながっています。

 生活習慣病を予防することで、健康状態を良好に保つことができ、医療給付費と介護保険給付費を抑えることが可能です。後は国の予算も都道府県と市町村合わせて1,000億円規模になりますます皆さんのご協力を得ながら、交付額を増やしていく必要があります。

高血圧「高いとなぜ悪い?」

 世界保健機構(WHO)では、収縮期血圧(上)140mmHgまたは拡張期血圧(下)90mmHg以上を高血圧と分類しています。甲佐町の国民健康保険被保険者の医療受診情報(レセプト)を分析すると、生活習慣病を治療中の方の実に8割以上の方が高血圧が基礎にあるということが分かりました。

 人間は海から陸に上がり、進化してきた動物です。だから体液や血液は、生命が誕生した40億年前の海水の成分と同じ構造の血液塩分濃度0.9%になっています(現在の海水はもっと濃度が高いです)。0.9%の血液塩分濃度とは、例えば体重60kgの人なら血液量は体重の13分の1で4.6Lです。血液量4.6L×0.9%=41.4gの塩分が体の成分としてあります。0.9%が1%になっても、0.8%になっても私たちは生きてはいけません。そのくらい正確にコントロールをしてくれているのが腎臓です。水とナトリウム(塩分)とほかの電解質も本当に狭い範囲でコントロールされており、私たちは塩分を摂るとのどが渇きます。なぜなら、塩分が入ったとき、濃度を0.9%にしないと死んでしまうから、水を飲んで0.9%にするわけです。余計な塩分は尿の中に排せつします。味付けを加えなくても、自然の食べ物自体から(食べ物自体も生命なので)塩分の必要量はまかなえるそうです。

 腎臓では尿を作るために、1日にお風呂1杯分150Lもの血液が必要です。腎臓に入る血液量を確保するために1.全身の血管を細くする、2.ナトリウム(塩分)をもとに水を引き寄せ血液量を増やすことで血液量を確保し、腎臓が血圧を上げています。

 血液塩分濃度0.9%を保つために、余分な塩分は尿として排せつします。つまり腎臓の仕事を増やし、腎臓内の血圧を上げ、腎臓の血管を傷つけてしまいます。食べた結果が、尿を調べると分かります。

 脳・心臓・腎臓に血液が行かなくなったら、生命の危機です。そこで進化の中で体は、低血圧に強い構造になってきました。そのため、脳・心臓・腎臓には「共通した弱さ」があります。

 通常血管は、500円玉ほどの心臓から出る一番太い血管から血圧を測る鉛筆ほどの細さの腕の血管、指先のシャープペンの芯の細さの血管から、一つ一つの細胞に栄養を行きわたらせるため、最後は髪の毛よりも細い毛細血管へ徐々に血圧を下げながらだんだん細くなります。全身に血液を行き渡せるために血圧が必要なのです。しかし、脳・心臓・腎臓は低血圧でも生き残れるように、太い血管から急に細い血管に直角に曲がって行く特別な構造になっています。

 そのため、脳梗塞(こうそく)や脳出血・心筋梗塞・人工透析が必要な腎臓病を発症しやすくなります。

 昔と比べて、脳梗塞で亡くなったり重症化した人が少なくなったと思いませんか?

 それはすべて薬のおかげです。薬は長い時間をかけて世界中で研究され、認められたものだということを知っておいてください。

毎月17日は「減塩の日」

  以前、甲佐町の特定保健指導の対象者の方が1日に摂っている塩分量を調べたとき、厚生労働省で定めている1日男性8g未満、女性7g未満の実に2倍摂取されていました。高血圧が多くなる理由が分かります。

 日本高血圧学会では、平成29年4月に毎月17日は「減塩の日」と制定し「優良で美味しい減塩食品」の普及を行っています。日本高血圧学会で紹介されている減塩食品を活用してみてください。町の保健師・管理栄養士も皆さんの健康づくりをお手伝いします。 

 


お問い合わせ

甲佐町役場 総合保健福祉センター 総合保健福祉センター係
電話番号:096-235-8711この記事に関するお問い合わせ


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